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Coast to Coast Walk (準備編②) [ウォーキング]

3.プランニング

 正月明けにガイドブック(準備編①の2冊)と2種類の地図(後述)を取り寄せてざっと読み,どのぐらい大変そうか見積もる。
 前半に山岳地帯(湖水地方)を横切るが,人工登攀などの特別な技術は要らないようなので,結局のところ1日あたり何キロ歩けるかの問題と判断する。日数が多ければお散歩,少なければマラソン大会というわけだ。

 で,セントビーズからRHBまで192マイルあるので,2度(2年)に分けて半分ずつ歩くか1度で歩き切ってしまうかのどちらかになるのだけど,土日休みのサラリーマンの休暇パターンつまり「土曜日に日本を出てイギリスに着き,土曜日にイギリスを出て日曜日に日本に帰ってくる」で考えると,現地に正味6日間しか滞在できない。無理してもう1週間休んだとしても13日間しかない。このうち,帰りの便が現地を出る土曜日当日にRHBからロンドンへ戻ってくるのはリスキーなので,前日の金曜日は移動日に充てるとすると,正味12日間。12日で歩き切れるだろうか。

 本当のところ1日に何キロ歩けるのかよくわからないのが問題なのだけど,六甲全山縦走大会で56キロ歩いたわけだから,安全率を2分の1として,その半分の28キロなら毎日歩けるのではないかと仮定する(根拠なし)。
 で,道中の村ごとの距離を書いた表をつくり、ガイドブックのモデルプランなどを見ながら日程を考えていく。切り詰める余地を探していくと,途中のケルドからリッチモンドまで(22マイル:モデルプラン2日分)を1日で歩けば11日でなんとかなると判断。しかしグラスミアには1泊したいのでここはあえてモデルプラン1日分を2日に分割して,これで合計12日(下に一覧を示す)。予備日や休養日はないし,日本からロンドン経由セントビーズに着いた翌日からすぐ歩きはじめなければならないが,まあしょうがない。

〔Day 0: Tokyo→London→St.Bees〕
Day 1: St. Bees to Ennerdale (14 miles)
Day 2: Ennerdale Bridge to Rosthwaite (15 miles)
Day 3: Rosthwaite to Grasmere (9 miles)
Day 4: Grasmere to Patterdale (8 miles)
Day 5: Patterdale to Shap (15.5 miles)
Day 6: Shap to Kirkby Stephen (21 miles)
Day 7: Kirkby Stephen to Keld (12 miles)
Day 8: Keld to Richmond via Reeth (22 miles)
Day 9: Richmond to Osmotherley (24 miles)
Day 10: Osmotherley to Blakey Ridge (21 miles)
Day 11: Blakey Ridge to Littlebeck (17 miles)
Day 12: Littlebeck to Robin Hood's Bay (12 miles)
〔Day 13: RHB→Scarborough→York→London〕
〔Day 14&15: London→Tokyo〕

 8・9・10日目の3日間続けて20マイル以上歩かなければならないのがきついが,8日目は2つあるルートのうち川沿いの平坦なほうを選べば多少楽だし,9日目はほとんど起伏がないので何とかなるだろう。問題は10日目で,途中までジェットコースターのように昇り降りが続くが,これはもう気力でがんばるしかない。

 地図は,国土地理院の2万5千分の1地図はガイドブックに収められているので買わなくてもいいが,その範囲外のおおまかな地形をつかむために以下の2種類を取り寄せて読み込む。

harvey-maps-east-and-west.jpg
Harvey社から出ている地図(2枚組)はポリエチレン製で裏表に印刷されていて,精細度も高く,情報量は多いのだけど,縮尺が4万分の1となんとも中途半端で,距離感がつかみにくい。

thumb.php.png
footprint社から出ている地図(こちらも2枚組)は,コースに沿って細長い短冊を並べたようにできていて,短冊ごとに北の方向が違っている。常に進行方向が上なので地図をぐるぐる回す必要がないというのが売りなのだろうけど,こういう妙な地図はだいたいダメな地図と相場が決まっている。実際,かなりアバウトな感じにしかルートが描けていない。おまけに等高線がフィート表示になっている。さらに…縮尺がわからないので地図の隅々まで探してみると,小さく「map scale is approximately 1:50000」と描いてある。approximatelyってあんた…orz

結局,footprint社版はお蔵入りにして,Harvey社版を現地に持っていくことにする。しかし,やはり2万5千分の1のほうが細かい部分がよくわかるので,Aurum社版のガイドブックの地図部分のページをA4版両面でカラーコピーして,1枚ずつZiplocのストックバッグに入れて持ちながら歩くことにする(大判のZiplocはA4よりやや小さいので,コピーの余白を断ち落とすとちょうど収まり,ラミネート加工したのと同じようになる)。Harvey社の地図は予備としてバックパックにしまっておく。

大昔,高校1年生のときにオリエンテーリングの講習でコンパスの使い方を習った記憶があるのだが,まったく内容を覚えていないので,ちょっとだけ復習する。これは後で,スムーズにできなくて苦労する羽目になるのだがその時には知る由もない。

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