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第50回深夜句会(6/14) [俳句]

めでたく第50回!
2008年の5月にスタートして,1回も欠かさず50回を迎えることができたのは,発足時に会場を提供してくださった「セピアの庭で」のマスターと、これまでの幹事のお骨折りの賜物に相違なく。

(選句用紙から)

突風で隣町から来た毛虫

季題「毛虫」で夏。

隣町から毛虫が来てしまうという発想がおかしくも面白い。「突風で」がやや説明になってしまっているようにも思うが。毛虫はむろん、どこから来ましたなんてことを言わずにそこにいるわけだけど、その小さな毛虫が隣町から来たというズレた感じに、童話のような微妙な面白さがある。「寒い国から来たスパイ」っていうのもあったなぁ。

絵から絵へ歩きて梅雨の美術展

句評で「美術展」か「美術館」かが議論になった。「美術館」ならむろん、天井の高い美術館という「ハコ」が前景にあって、梅雨自体からは少し距離をおいた空気感が主題になってくる。いっぽう「美術展」だと、場所は美術館かもしれないし、デパートの企画展かもしれない。そうすると「絵から絵へ」が句の中心にあって、デパートであれば階上階下から伝わってくるであろう人の声や物音なども想像されるのである。

(選句用紙から)

入梅やポーチに植木鉢の痕
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