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続続・keynoteを使ってみる(10/24) [皿回し]

大幅な手直しはないので,集合時間の午前10時に間に合うように階段教室へ。

発表20分・質疑10分の30分単位で17時まで延々と発表が続くのだが,自分の打順は15時からなので,それまで11月の授業のテキストを下読みする(ああ忙しい)。

いよいよ本番。
演台やPCを防波堤にせず,前に出てしまうのが自分の芸風なので,教室のプロジェクターにMacbookを接続してスライドショーにしたあと,リモコンだけ握りしめて教室の中央に出てゆき,挨拶をして発表を始める。

いきなり自己紹介で噛んでしまうが(をい),それが幸いしたのかそのあとはマイペースで進んでいく。副査の先生が2列目に座っておられるので,そのあたりを中心に客席のあちこちに目をやりながら(落ち着きがないともいう。体が一ヶ所にじっとしていられないのが,わかっていて克服できない弱点)説明を進めていく。大画面で映写したとき,やっぱりkeynoteのフォントの美しさ(特に英文のGill Sans)がよく出ていて納得。

リハーサルよりかなり丁寧に説明したつもりなので時間が足りなくなるかな〜と心配しながら進んだが,最後の1枚手前,キーメッセージのスライドが出た時点であと2分もあった。ちょっと急ぎすぎたようで,残念。でもせっかくなので自分の論旨をもう一度確認して終わりにする。あとでTKが教えてくれたが,19分45秒だったそうで,タイムマネジメントはOKといってよかろう…というか本日のニアピン賞だったはず。

質疑に移り,「え!修士論文でそこまでハードル上げるんですか!」という注文が主査からついたものの,発表自体はおおむね好評だったようで,ほっと一息。

しかし,そのあとの何人かの発表を聞いているうちに,祭りの後の物悲しさにも似た虚脱感に襲われる。
もともと発表会は,主査や副査と一対一で話し合う場ではなく,他の院生や教員にわかりやすくプレゼンするお祭り的性格があるのは承知だし,自分もそれを楽しみながらスライドを作ったりしていたわけだが,終わってみると,修士課程全体の終わりがもう見えてきているので,楽しいことはすぐに終わってしまうという悲しさを感じないではいられない(これのどこが楽しいのか,自分でもよくわからないのだが,プレゼンは楽しい)。
もう一つ虚脱感に襲われる理由として,皿回し事務所に勤める若い院生にとっては,いま発表していることの形式(プレゼン)も内容(信託とか行為計算否認とか医療法人税制とか)も,職業会計人としての自分の将来に役に立つか,少なくとも方向性は一致していて,それが全体の建設的な雰囲気に繋がっているのに対して,薮柑子の皿回しは,文字通り日曜日の道楽なので,その先には何もないということがある。だから気楽にできるというメリットもあるのだけど,こういう力の入ったプレゼンを見ていると,やはり自分の場違いさのようなものを感じないわけにはいかない。

まあこれには伏線があって,集合時間の前に先生方と雑談していたときに,某M先生(この先生は私に2つも「C」をくださった天敵ありがたい先生である)が「やぶさんは××会社にお勤めと聞いたけど,皿回しの免状もらったら退職して開業するの?」と聞くのでびっくりして「いやいや,単なる趣味なんで,××会社を辞める気はないですよ」と答える。
「じゃあ定年後にこの仕事に?定年まであと何年なの?」と重ねて尋ねられるので,
「定年は××歳ですが,その後何をするかは決めていないので,純粋に皿回しを楽しんでいるんですけどね〜」と答える。
「君は変わってるね〜」とのご託宣。まあ実際その通りではあるのだけど,何も,開業せずに皿回しやってかんということはないでしょ!M先生。

まあしかし,そんなこんなで,発表が上出来だったわりにはしょぼくれた気分で雨の中家路につく。

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